米国株と全世界株

投資

米国株と全世界株どっちに投資するべき?

投資を始めていくと誰もが一度は「全世界株と米国株」は、一体どちらがいいの?」という壁に当たると思います。

実際私の友人にも、「投資を始めたくて投資の勉強をしているんだけど、積立てNISAや投資信託が始めやすいと知り、投資先を探す中で、「米国株」と「全世界株」が良いのではないかという結論になった。けれどもそこから進めないの」と。

99点vs98点の様な比較で、正直どちらを選んでも正解だと思うのですが、もし2択で選ばないといけないとしたら、私は…。

これは、「全世界の成長に賭ける」のか、「米国の成長に賭ける」のかの違いになると言えます。

30年後、40年後を考えると変わらずに米国が世界の覇権を握っているかというと、そうだと言い切れない自分がいます。

一方で世界全体は30年後、40年後に今よりも成長しているだろうと確信しており、全世界株への投資は非常に勝てる確率の高い賭けだと思います。

実際、SNSやブログで見かけるのが、

米国株派の主張

  1. 世界分散は、リスク低減にならない
  2. 全世界株には、低成長の国を含む
  3. 新興国の成長も、米国市場で取り込める
  4. 唯一無二の長い歴史がある
  5. 全世界株に投資すると、余計なリスク・コストを負う

全世界株派の主張

  1. 米国一強は、永続するとは限らない
  2. 米国の暗黒の時代をお忘れですか?
  3. インデックス投資の生むの親も全世界株派

私の結論を言うと【どっちにも投資しちゃおう!(ズルい)】と思っているのですが、もしどちらか一方となると、米国株の「S&P500やVOO、VTI」を選択すると思います。

この記事では、「米国株」か「全世界株」か迷った際の投資判断の基準をお伝えしていこうと思います。

 

米国株派の主張

米国株と全世界株

米国株と全世界株

では、ネットではなくリアルでの私の周りの投資家の方々は「米国株派」の人が多いようです。

ではなぜ米国株を選ぶべきなのか。 米国株派の主張は下記の通りです。

米国株派の主張

  • 全世界株式の約60%は米国株で構成されていて、結局米国株に投資しているのと変わらないから
  • アメリカはこれからも世界経済を牽引していくし、これからもNo1.だと思うから
  • 先進国で唯一人口が増加している国だから
  • 全世界株式の中には成長が乏しい国も含まれており、わざわざそこに投資する必要はないから

 

全世界株式の半分以上は米国株だから

実は全世界株式の組入銘柄のうち、半分以上は「米国株」が占めているんです。

下の図は、全世界株式の指標として有名なMSCI オール・カント リー・ワールド・インデックスの投資対象先のグラフになります。

MSCIワールドカントリー対象国

MSCIワールドカントリー対象国

グラフを見ても分かるように、全世界株式と言ってもその約6割近くが米国株なんです。

だから全世界株式に投資すると言っても、結局は米国に投資しているようなもの。 と言うのが米国株派の主張のようです。

世界経済を牽引しており、GDP世界トップの国だから

皆さん既にご存知のように、アメリカは現在世界トップの経済大国です。

米国株派は、これからもアメリカが世界経済を牽引していくと少なくとも私は信じています。

実際、「GAFAM」といった世界にイノベーションを起こした企業はアメリカ発信であることが殆どなんですよ。

GAFAMとは

  • Google (グーグル)
  • Amazon (アマゾン)
  • Facebook (フェイスブック)
  • Apple (アップル)
  • Microsoft (マイクロソフト) の頭文字をとった呼び名のこと。 

このような企業が多く存在していて、これからもその力は衰える事はない。 と考えるのが米国株派の主張。

実際、2021年4月16日には米国株式市場は上昇し、ダウとS&P500指数が終値で最高値を更新(下記画像はS&P500)。

ITバブル崩壊やリーマンショック、コロナショックにも負けない力強さがあるのが米国経済の特徴とも言えるの。

先進国で唯一、人口が増加している国だから

アメリカは唯一、先進国の中でも人口が増加している国です。

経済成長が減速するとは考えにくいと言うのが米国株派の主張の一つでもあるようです。

アメリカの人口推移

アメリカの人口推移

人口が増えると、その分消費も増えますよね。  例えば、生活する為に必要な家や自動車、その他色々。

消費か増えると企業の売上は人口の数だけ上がる。 なので人口が増加すると言う事は経済も潤うという事に直結していると考えられますよね。

成長の乏しい国に投資する必要はないから

全世界株式の中には、実際成長が乏しい国も含まれている。

ちょっとキツい言い方になってしまうけど、その様な国が組入銘柄に入っている全世界株式にわざわざ投資をしなくても良い。と言う考え方になります。

さらに、全世界株式に含まれる「新興国」に投資をすると言う事は、その国の通貨リスクも背負うことになってしまう…。

基軸通貨であり、安定したドルにだけ投資をしたら良くない?と言うのが米国株派の主張の一つになっているようですね。

 

全世界株派の主張

では次に「全世界株派」の主張を見ていきましょう。

ちなみに、全世界株式インデックスはオールカントリーを略して「オルカン」と呼ばれています。親しみやすい名称ですよね。

全世界株派の主張は、以下の通りです。

全世界株派の主張

  • アメリカがNo.1であり続ける保証はない
  • 米国経済も停滞することがある
  • どの国が今後成長するのか考える必要がない
  • 世界全体の人口増加率は米国より高い

アメリカが今後もNo.1であり続けるとは限らない

確かに現在の米国は最強だけど、今後も世界トップであり続けるかは誰にも分からない。

実際に、中国のGDPは2030年には米国に追いつくと予想されているんですよ。(下記グラフ参照)。

そして、世界経済に占める新興国の割合は、2030年には50%を超えると予想されていますよね。

米国経済も停滞することがある

過去を見てみても、米国より他国のパフォーマンスが高い時代が会ったのも事実です。  たとえば・・・

  • 1970年代〜1980年代:日本株のパフォーマンスが米国を上回ったという事実
  • 2000年代:新興国 Brazil、Russia、India、China、South Africaの頭文字をとった「BRICS」のパフォーマンスは絶好調、その反面米国株はマイナスに転落した事実。 

この様に、世界的に見る株式市場の「主役」は過去に何度も入れ替わっているのが事実です。

ただ一つ言える事は、米国はITバブルの崩壊・リーマンショック・コロナショックなど幾度となくピンチに見舞われてきた過去がありますが、そのピンチを克服する度に、その後成長を続けているんです。

今後、世界の株式市場の「主役」はどこの国になるか分からない。

どの国が今後成長するのか考える必要がない

その点、全世界株式の指標は時価総額加重型を採用しているので、時価総額の多い企業に多く投資をし時価総額の小さい企業に少なく投資をしてくれる。

市場の変化に合わせて組入銘柄を自動的に入れ替えてくれるので、今後「主役」となる国を探し当てなくても良い。

実際に1899年と2020年の全世界株式・組入国の割合を比べると、大きく変わっているのが分かります。
(下記グラフ左側が1899年、右側が2020年)。

CREDIT SUISSE

CREDIT SUISSE

グラフをみても分かるように、1899年は英国が25%を占めていたのに対して2020年の英国株の割合は5.1%なんです。

今や最強と言われる米国は、1899年ではわずか15%のシェアしかなかったんですよ。

この様に、今後どの国が市場の「主役」となるのか考えなくて良い点は全世界株式の良い所ですね。

長期投資+投資初心者にオススメできる投資先と言えますよね。

米国の人口増加率は低下している

先程「米国株派」の主張の際に、アメリカは先進国で唯一人口が増加している国と挙げていたのを覚えておられますか?

それは事実で間違いではありません。 しかし人口増加率で見ると、他の先進国と同様に低下しているんです。

下記のグラフを見て貰うと分かる通り、米国の人口は2000年から2050年の間に1.11億人増加している。

しかし人口増加率(グラフ青色)は減少傾向にあるんです。

それに比べて世界全体で見る人口の増加率は高いんです。 人口増加の殆どが発展途上国のアフリカと言われいます(人口増加の約8割)。

世界経済は人口増加に伴って成長すると考えると、全世界株式に投資しておいた方が良い。 と言うのが全世界株派の主張なのようです。

では、次の章で「米国株」と「全世界株」の過去のパフォーマンスを比較してみましょう。

 

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過去10年で比べると米国株が圧倒的勝利

下記グラフは、過去10年間の「米国株」と「全世界株」のパフォーマンス比較したものです。

過去1年、3年、5年、10年で比べるとどれ位の差が出るのでしょうか。 ちなみに比較対象とした指標は以下の通りです。

  • 米国株:バンガード・S&P 500 ETF (VOO)
  • 全世界株式:MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI)
米国株と全世界株の年率比較

米国株と全世界株の年率比較

こうやって見てみると、それほど変わらないと感じてしまうかもしれませんね。

でも、例えば各々のインデックスに100万円を10年間運用していたら、どれ位の差が出るかと言うと、なんと10年間で120万円の差に!!

  • 米国株(VOO):100万円が過去10年後に運用で・・373万円
  • 全世界株(MSCI ACWI):100万円が過去10年後に運用で・・253万円に  

過去10年で見ると、圧倒的に米国が強いですね。

しかし何度もお話ししてきた様に未来は誰にも予想できない。 米国がこれからNo.1であり続けると言う保証は無いんです。

ではどう判断したら良いのか??

 

悩むなら全世界株、攻めた投資をしたいなら米国株

正直、どちらを選んでも間違いは無いと思います!  何故なら今の所どちらも文句なしの投資先だからです。

どちらを選ぶかの判断基準は以下を参考にして見て下さいね。

米国株派の主張

  • 2〜30年後もアメリカが最強!と思える人
  • 攻めた投資をしたい人(リスクを取れる人)

全世界株派の主張

  • 未来は分からない、2〜30年後もアメリカが最強とは思えない人
  • どっちを買おうか迷っている人(やや保守的)

 

ちなみに私の場合は、「米国株」と「全世界株」の2つ共に投資しています。

今は利益率の様子を見ながら上限額の1/2を米国株へ、1/2を全世界株へ。(その内比重を変更するかもしれません)

この様に2つに投資するのも十分アリだと思っています。

今後10年は米国株が強いと思っているし、もし米国の経済成長に鈍化が顕著になれば、その時に配分を変えれば良いと思っているので。

 

まとめ

今回の記事では、米国株派・全世界株派の主張を各々見ていき、どちらに投資するべきかの判断基準をお伝えしました。

如何でしたでしょうか?  参考のお役に立てば良いのですが。 結果どっちでも良いというのは(苦笑

最終的にどこに投資をするのかは、アナタが何を信じるか。ですね。

未来は誰にも分からないもの。 結果的にどちらのパフォーマンスが良かったのかは数十年後にならないと分からないんです。

ただ、どちらに投資をしていても20年後、30年後に資産は増えているに違いないと強く思っています。

コツコツと資産を増やしていきましょう♪  この記事が投資判断の参考になれば幸いです。

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